日本人小児科医であった川崎富作先生が最初に報告した原因不明の病気です。4歳以下の乳幼児に多く、全身の血管に炎症を起こします。主要症状である6項目中5項目に該当すれば診断がつきます。主要項目は発熱、眼球充血、口腔内の腫れやいちご舌(舌がはれて真っ赤になる)、体の不定形の発疹、手足の腫れ、首のリンパ節の腫れです。BCGを注射した場所が腫れ上がることもあります。比較的頻度の高い病気です。一番の合併症は心臓を栄養する冠動脈にこぶができてしまい、心臓の機能が低下したり心筋梗塞を発症したりすることがあります。治療法は確立していますので早く見つけて、早く治療すれば後遺症なく元気になることができます。発熱と発疹、BCGの痕が赤いなどはすぐに受診してください。
A:眼球充血,B:いちご舌,CDE:発疹,F:回復期の皮膚の落屑,G:BCG痕の腫れ
Created by modifying “Kawasaki.PNG” By Dong Soo Kim – Kawasaki disease., CC BY-SA 4.0,