4/29、5/3-5/6、午前診察あり

熱性けいれん

発熱とともに起こるけいれんのことです。生後6か月から5歳くらいまでの子どもに起こり、予後のよい病気です。

けいれんとは

自分の意識とは別に全身の筋肉が収縮して起きる異常な状態です。てんかんや高熱、中毒、低血糖などで起こります。全身の筋肉に力が入って硬くなる強直性発作と手足をガクガクと曲げる間代性発作とありますが、通常どちらも起こることが多いです。

てんかんとの違い

熱性けいれんは高熱によって発症するけいれんです。てんかんは基本的に発熱とは関係ないことが多いです。またてんかんの場合は、症状はけいれんだけではなく、意識低下、筋肉の一部だけが収縮したり、手がぴくぴくしたりと症状がさまざまです。熱性けいれんの中にはてんかんい移行するタイプがあります。繰り返す熱性けいれんの場合は脳波検査を行いながら経過を見ていくこともあります。

熱性けいれんの種類

  • 単純型熱性けいれん
    ①発作時間が15分以内
    ②左右対称のけいれん発作
    ③24時間以内に反復して発作がない
  • 複雑型熱性けいれん
    上記以外の熱性けいれん、一部はてんかんに移行すると言われている。

熱性けいれんの時の対応

①まず慌てない。
②周りの安全を確認する。危険なものは周りないか。
③どんなタイプのけいれんなのかしっかり観察。
④意識が回復していたらそのまま受診を
⑤意識の回復に時間がかかる時はすぐに救急要請をしましょう。

治療

けいれんが止まっていたらそのまま経過を観察することが多いです。採血などをしてほかの病気がないかを確認します。けいれんが止まらなかったり、何度も起こる場合はけいれん止めの注射をすること多いです。入院して全身状態を観察し、脳炎や脳症の可能性がないかを検査します。