下肢の静脈に血栓ができてしまい様々な症状が起こります。場合によっては静脈の血流に流され肺の血管を詰まらせてしまうことがあります。これを肺血栓塞栓症といい重篤な場合は生命に危険性が及びます。
原因
過度の安静で静脈の血流にうっ滞起こる場合です。いわゆる、エコノミークラス症候群と呼ばれます。ほかにも、手術、肥満、妊娠、出産、経口避妊薬など原因は多岐に渡ります。
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症状
下肢の腫脹、むくみ、発赤、疼痛、色調変化などがあります。肺血栓塞栓症を発症した場合は、呼吸困難、血圧低下、重篤な場合はショック状態になってしまいます。
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検査
血液検査で血栓の有無を推測することができます。ほかにも、下肢エコー、造影CT検査で血栓を探します。
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治療
血栓を溶かすために抗凝固療法を行います。内服薬と点滴注射の薬があります。
治療薬 | 剤型 | 特徴 | 妊婦授乳 |
---|---|---|---|
ヘパリン | 点滴注射 | 入院して治療 | 可能 |
ワーファリン | 錠剤 | 治療効果の確認のため採血必要 | 妊娠初期不可、授乳可 |
イグザレルト | 錠剤 | 治療初期は2回/日、その後1回/日へ腎機能の影響を受ける | 妊娠授乳不可 |
エリキュース | 錠剤 | 2回/日、腎機能の影響を受ける | 妊娠授乳不可 |
リクシアナ | 錠剤 | 1回/日、腎機能の影響は少ない | 妊娠授乳不可 |
予防
長時間同じ体制をしない、適度に下肢の運動をすることや、脱水にならないように程度に水分を取ることで予防ができます。再発予防のため抗凝固療法を長期間行う場合もあります。
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