子どもの腹痛は比較的よくある症状です。大きな病気がかくれている場合があるので注意してください。腹痛があって、下痢をしている場合は感染性胃腸炎を疑います。ウィルス性胃腸炎が多いですが高熱があったり、血便がある時は、ばい菌による胃腸炎を疑います。抗生剤の適応になります。なかに腸管出血性腸菌感染症がという病気があり、重篤な経過をたどっていきますのですぐに治療をしなければなりません。ほかに持続性腹痛、おなか硬い、発熱があるときは急性虫垂炎、腹膜炎などを疑います。乳幼児ではウィルス性胃腸炎を発症し、腸重積を起こす場合があります。腸と腸が重なり合って、ほっておくと腸に穴があいてしまう緊急性の高い病気です。波のある腹痛は、便秘症のことが多いです。当クリニックでは適宜、腹部超音波検査を行いながら診断していきます。